• 見たことや聞いたことの感想なんかを綴ります。

1月15日月曜日 良い映画を観た感想

 今シーズン初めてのまともな雪が降っています。明日は早めに起きて雪かきをしなくてはいけないのがマジで面倒です。日記です

 昨日、映画館で『窓ぎわのトットちゃん』を観てきました。とっても良かったです。かなり早い段階の場面でべちゃべちゃに泣いてました。泣ける=良いって結びつけはあんまりしたくないのですが、でも押しつけがましくない優しい空気がずっとあって、とても好みの映像作品でした

 良いシーンはたくさんあるのですが自分の中で泰明くんがプールに入るシーンは本当に心にきたのでした
 初めて自転車に乗れるようになった時や初めて水の中で目を開けた時とか、「自分にできる」と思っていなかったことを経験できた時の感覚、幼少期に次々と体験する世界が開けていくあの感覚がみずみずしく表現されていてなんだか涙があふれてしまったのですね
 同じく初めて木に登ったシーンもとても良かったのですが、そのあとの泥だらけの服を見て(おそらく嬉し涙で)嗚咽を漏らすお母さんの場面でまためちゃくちゃになりました
 叱ったり心配をするのではなく、その成功体験を望んでいる親しい誰かの存在がいること、それをああいうカタチで描いてくれたのがとてもうれしかったです

 あともういっこ好きなの、子供の想像力がネガティブな方向に向けられた時の危うさみたいなのを見落とさずに描いてくれたことです
 一つの大きな悲しい出来事をきっかけにして得体の知れない漠然とした、とても嫌なことが線でつなぐようにどんどん結びついていって渦を巻いて、自分の中で膨らみ続けて不安に押しつぶされそうになるあの感覚、幼少期の想像力のそうした出力のされ方はことに物語となるとスルーされがちなのですが、かなり力を入れて描いていてくれてとても良かったです

 エンドロールで協力者の欄に「トモエ学園 関係者」的な文字列を見た途端にもう抑えが利かないくらい涙を流していました
 あの場所は本当にあったんだ、あの人たちは本当にいたんだ、そして本当に失われたんだ、そうしたことが一気に噴き出してたまらなくなりました

 うん。だいたい吐き出したい感想を書けたので満足です。日付も変わったし布団乾燥機も止まったし寝ます。今日もおつかれさまでした